春は気持ちが前を向きやすい季節です。
けれど当サロンでは、3月頃からメニエール病の既往をお持ちの方の不調相談が増える傾向があります。
「発作まではいかないけれど、耳が詰まる感じがする」
「ふわっとした浮動感が続いている」
「疲れが抜けず、首がガチガチに硬い」
こうした“前兆”の段階でご来店される方が非常に多いのが、この時期の特徴です。
メニエール病は、内耳の内リンパ水腫(リンパ液の過剰貯留)が関与するとされる疾患です。
そこに影響を与える要因として大きいのが、
・自律神経の乱れ
・精神的ストレス
・睡眠不足
・疲労の蓄積
・気圧や寒暖差の変化
・頸部〜後頭部の循環不全 です。

3月は寒暖差と気圧変動が大きく、環境変化による緊張も重なります。
交感神経優位の状態が長引くと、頸部交感神経の緊張が強まり、椎骨動脈系の血流や内耳周囲の微小循環に影響を与える可能性があります。
実際に、メニエール病の既往がある方のお身体を拝見していると、
いくつか共通する傾向があります。
首のいちばん上の関節まわりが硬くなっていること、
後頭部が常に緊張していること、
顎まわりに力が入りやすいこと、
そして呼吸が浅くなっていること。
これらはすべて、無意識のうちに続いている“緊張状態”のあらわれです。
春は寒暖差や気圧変動に加え、環境の変化も重なるため、
身体は思っている以上に頑張っています。
その結果、自律神経のバランスが崩れやすくなり、
内耳のコンディションにも影響が出やすくなります。
メニエール病の発作は、一般的に「最初の発作がいちばん強く出やすい」といわれています。
その後は経過とともに波を繰り返しながら落ち着いていくケースも少なくありません。
ですから、既往歴のある方が
「またあの強い発作が来るのでは」と強く不安に思いすぎるとよくありません。
大切なのは、“恐れること”よりも“整えておくこと”。
身体の発する小さなサインの段階でケアを取り入れることが、
結果として発作予防につながることが多いのです。
当サロンでもメニエール病既往のある方は多くいらっしゃいますが、
定期的にケアを取り入れている方ほど、安心して過ごせている印象があります。
この季節のケアが、春を穏やかに過ごす大きな力になります。
既往歴のある方こそ、
どうかひとりで抱え込まず、早めのケアをご検討くださいね。

